1: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:13:58.634 ID:eS9nsS6C0.net
-101号室-
男「花子、今日の夕飯何がいい？」
幼女「ハンバーグ！」
男「また？わかった、作ってやるよ」
幼女「やったー！」
男「全く可愛い奴だな」
幼女「えへへー、パパの子だもん」
男「…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
男「うおぉ！？」
男「だ、誰だ…？」
男「花子、今日の夕飯何がいい？」
幼女「ハンバーグ！」
男「また？わかった、作ってやるよ」
幼女「やったー！」
男「全く可愛い奴だな」
幼女「えへへー、パパの子だもん」
男「…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
男「うおぉ！？」
男「だ、誰だ…？」
2: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:14:48.989 ID:eS9nsS6C0.net
男「俺の家に来客…？」
男「ちょっと隠れてて」
幼女「はーい」
男「…」ｶﾞﾁｬｯ
中年「あ、どうも」
男「こんにちはー…」
中年「昨日から隣に越してきた者ですけど、これつまらないものですが…」
男「あー、ありがとうございます…」
中年「今後ともよろしくお願いします」
男（この人の顔どこかで見覚えが…）
男「ちょっと隠れてて」
幼女「はーい」
男「…」ｶﾞﾁｬｯ
中年「あ、どうも」
男「こんにちはー…」
中年「昨日から隣に越してきた者ですけど、これつまらないものですが…」
男「あー、ありがとうございます…」
中年「今後ともよろしくお願いします」
男（この人の顔どこかで見覚えが…）
3: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:15:07.246 ID:iXKqiLtpa.net
はよ
4: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:15:22.715 ID:eS9nsS6C0.net
男「…あ」
中年「どうしたんです？」
男「あなたもしかして…ニュースの…」
中年「！！」
男「あれ？テレビでやってましたよね？医療ミスの隠蔽がバレて絶賛夜逃げ中の…」
中年「ち、違っ…」
男「あ、人違いでしたか。どうもすみません」
中年「…いえいえ」
中年「どうしたんです？」
男「あなたもしかして…ニュースの…」
中年「！！」
男「あれ？テレビでやってましたよね？医療ミスの隠蔽がバレて絶賛夜逃げ中の…」
中年「ち、違っ…」
男「あ、人違いでしたか。どうもすみません」
中年「…いえいえ」
5: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:16:07.568 ID:eS9nsS6C0.net
男「もしかしたらうちの子が騒いだりするかもしれないのでご迷惑をおかけしたらすみません」
中年「だ、大丈夫です…」
男「では何か困ったことがあればいつでも」
中年「は、はい…」
男「では」ﾊﾞﾀﾝｯ
幼女「誰からー？」
男「隣人だよ。引っ越してきたんだって」
幼女「何それー？」
男「ああ、さっき貰ったんだ」
男「んーと…洗剤かな？」ﾊﾟｶｯ
幼女「おいしそー」
男「食べちゃダメだからね！」
中年「だ、大丈夫です…」
男「では何か困ったことがあればいつでも」
中年「は、はい…」
男「では」ﾊﾞﾀﾝｯ
幼女「誰からー？」
男「隣人だよ。引っ越してきたんだって」
幼女「何それー？」
男「ああ、さっき貰ったんだ」
男「んーと…洗剤かな？」ﾊﾟｶｯ
幼女「おいしそー」
男「食べちゃダメだからね！」
引用元: http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1578230038/
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6: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:16:52.459 ID:eS9nsS6C0.net
-102号室-
中年「ここまで逃げればもう大丈夫だろう…」
中年「はぁ…ワシとしたことか医療ミスの隠蔽がバレるとはな…もうあの町にはいられない…」
中年「これからはこの町の住人に悟られないようひっそりと暮らすんだ…」
中年「…引越しの挨拶にでも行ってくるか」ｶﾞﾁｬｯ
中年「101号室はすぐ隣だな…」
中年「堂々としてないと怪しまれる…穏やかに穏やかに…」
中年「どんな人が住んでるんだろ…優しい人だと良いな…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
中年「ここまで逃げればもう大丈夫だろう…」
中年「はぁ…ワシとしたことか医療ミスの隠蔽がバレるとはな…もうあの町にはいられない…」
中年「これからはこの町の住人に悟られないようひっそりと暮らすんだ…」
中年「…引越しの挨拶にでも行ってくるか」ｶﾞﾁｬｯ
中年「101号室はすぐ隣だな…」
中年「堂々としてないと怪しまれる…穏やかに穏やかに…」
中年「どんな人が住んでるんだろ…優しい人だと良いな…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
7: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:17:23.584 ID:eS9nsS6C0.net
中年「あ、どうも」
男「こんにちはー…」
中年「昨日から隣に越してきた者ですけど、これつまらないものですが…」
男「あー、ありがとうございます…」
中年「今後ともよろしくお願いします」
男「…あ」
中年「どうしたんです？」
男「あなたもしかして…ニュースの…」
中年「！！」
中年（なっ…ここまで情報が行き届いてるなんて…）
男「こんにちはー…」
中年「昨日から隣に越してきた者ですけど、これつまらないものですが…」
男「あー、ありがとうございます…」
中年「今後ともよろしくお願いします」
男「…あ」
中年「どうしたんです？」
男「あなたもしかして…ニュースの…」
中年「！！」
中年（なっ…ここまで情報が行き届いてるなんて…）
8: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:17:53.801 ID:eS9nsS6C0.net
男「あれ？テレビでやってましたよね？医療ミスの隠蔽がバレて絶賛夜逃げ中の…」
中年「ち、違っ…」
男「あ、人違いでしたか。どうもすみません」
中年「…いえいえ」
中年（危なっ…単純な人で良かった…）
男「もしかしたらうちの子が騒いだりするかもしれないのでご迷惑をおかけしたらすみません」
中年「だ、大丈夫です…」
中年（だいぶ若そうな見た目してる割にはもう子持ちなのか…最近の若いもんは早いな…）
男「では何か困ったことがあればいつでも」
中年「は、はい…」
男「では」ﾊﾞﾀﾝｯ
中年「ち、違っ…」
男「あ、人違いでしたか。どうもすみません」
中年「…いえいえ」
中年（危なっ…単純な人で良かった…）
男「もしかしたらうちの子が騒いだりするかもしれないのでご迷惑をおかけしたらすみません」
中年「だ、大丈夫です…」
中年（だいぶ若そうな見た目してる割にはもう子持ちなのか…最近の若いもんは早いな…）
男「では何か困ったことがあればいつでも」
中年「は、はい…」
男「では」ﾊﾞﾀﾝｯ
9: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:18:37.997 ID:eS9nsS6C0.net
中年「世間に俺の顔が広まってる…少し気をつけないと…」
中年「次、103号室はここか…ん？」
中年「ドアに張り紙が…何か書かれてあるな…」
中年「"犯罪者の家"…？」
中年「誰かのイタズラか？陰湿だな…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
中年「…」
中年「…」
中年「…」
中年「…留守か？」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母親「しつこいですね！何なんですか！」ｶﾞﾁｬｯ
中年「え…！？」
中年「次、103号室はここか…ん？」
中年「ドアに張り紙が…何か書かれてあるな…」
中年「"犯罪者の家"…？」
中年「誰かのイタズラか？陰湿だな…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
中年「…」
中年「…」
中年「…」
中年「…留守か？」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母親「しつこいですね！何なんですか！」ｶﾞﾁｬｯ
中年「え…！？」
10: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:19:19.448 ID:eS9nsS6C0.net
中年「いや、あの…隣に越してきた者ですけど…挨拶に…」
母親「…あらやだごめんなさい…てっきり…」
中年「え？」
母親「ああ何でもないです…」
中年「これ、つまらないものですが…」
母親「ああ、ありがとうございます…」
中年（見た所主婦っぽいな…ここも子持ちか…？）
中年（はぁ…幸せな家庭に挟まれるこの感覚…つらい…）
中年（俺はどこで道を踏み外したのかなぁ…）
母親「うう…グスッ…」
中年「ど、どうしたんですか！？」
母親「いえ…ごめんなさい…」ﾊﾞﾀﾝｯ
中年「…？」
母親「…あらやだごめんなさい…てっきり…」
中年「え？」
母親「ああ何でもないです…」
中年「これ、つまらないものですが…」
母親「ああ、ありがとうございます…」
中年（見た所主婦っぽいな…ここも子持ちか…？）
中年（はぁ…幸せな家庭に挟まれるこの感覚…つらい…）
中年（俺はどこで道を踏み外したのかなぁ…）
母親「うう…グスッ…」
中年「ど、どうしたんですか！？」
母親「いえ…ごめんなさい…」ﾊﾞﾀﾝｯ
中年「…？」
11: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:20:28.113 ID:eS9nsS6C0.net
中年「タバコでも吸うか…」
中年「ベランダ行こ…」ｶﾞﾗﾗｯ
中年「おぉ…すげー雨降ってるな…」
ｶﾞｼｬﾝｯ
中年「うお！何か降ってきた！」
若者「やべ…」
中年「危ないだろうがテメェ！気をつけろ！」
若者「あ…ご…ごめんなさ…」
中年「野郎…3階からこんなもの落としやがって…ケガしたらどうすんだ…」
中年「何だこれ…釣竿…？」
中年「ベランダ行こ…」ｶﾞﾗﾗｯ
中年「おぉ…すげー雨降ってるな…」
ｶﾞｼｬﾝｯ
中年「うお！何か降ってきた！」
若者「やべ…」
中年「危ないだろうがテメェ！気をつけろ！」
若者「あ…ご…ごめんなさ…」
中年「野郎…3階からこんなもの落としやがって…ケガしたらどうすんだ…」
中年「何だこれ…釣竿…？」
12: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:21:19.732 ID:Ob/TZ06T0.net
最後までみるぞ
13: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:21:32.805 ID:YaAT5+td0.net
④
14: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:21:38.295 ID:eS9nsS6C0.net
-103号室-
母親「嘘おっしゃい。何なのその傷」
息子「チッ…転んだだけだって…」
母親「またいじめられたんでしょ。正直に言いなさい！」
息子「うるっせぇババア！！」
母親「…」
息子「こっちの気も知らないで…！何であんな奴と結婚したんだ！」
母親「たかし、わかって。父さんは…」
息子「わかってるよ！こっちだって信じたいけど…もう我慢できねえ！」
息子「あんなクソ親父どうにでもなれ！」
母親「嘘おっしゃい。何なのその傷」
息子「チッ…転んだだけだって…」
母親「またいじめられたんでしょ。正直に言いなさい！」
息子「うるっせぇババア！！」
母親「…」
息子「こっちの気も知らないで…！何であんな奴と結婚したんだ！」
母親「たかし、わかって。父さんは…」
息子「わかってるよ！こっちだって信じたいけど…もう我慢できねえ！」
息子「あんなクソ親父どうにでもなれ！」
15: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:23:06.656 ID:/Jh/E+1R0.net
お、君か
16: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:23:24.381 ID:eS9nsS6C0.net
母親「たかし、夕飯ここに置いとくから…」
母親「…」
母親「あ、また窓に生卵投げつけられてる…」
母親「台所に雑巾あったっけ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母親「…！」ﾋﾞｸｯ
母親「…またあの人達かしら…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母親「しつこいですね！何なんですか！」ｶﾞﾁｬｯ
中年「え…！？」
母親「…」
母親「あ、また窓に生卵投げつけられてる…」
母親「台所に雑巾あったっけ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母親「…！」ﾋﾞｸｯ
母親「…またあの人達かしら…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
母親「しつこいですね！何なんですか！」ｶﾞﾁｬｯ
中年「え…！？」
17: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:24:26.511 ID:eS9nsS6C0.net
中年「いや、あの…隣に越してきた者ですけど…挨拶に…」
母親「…あらやだごめんなさい…てっきり…」
中年「え？」
母親「ああ何でもないです…」
中年「これ、つまらないものですが…」
母親「ああ、ありがとうございます…」
母親（何かしら…洗剤？）
母親（こんなもの貰っていいのかしら…）
母親「…あらやだごめんなさい…てっきり…」
中年「え？」
母親「ああ何でもないです…」
中年「これ、つまらないものですが…」
母親「ああ、ありがとうございます…」
母親（何かしら…洗剤？）
母親（こんなもの貰っていいのかしら…）
18: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:25:23.834 ID:eS9nsS6C0.net
母親「うう…グスッ…」
中年「ど、どうしたんですか！？」
母親「いえ…ごめんなさい…」ﾊﾞﾀﾝｯ
母親（こんなに良い人が近くにいるなんて…）
母親（そうよ、近所からの嫌がらせなんて拘置所の生活に比べたら大したことないわ…）
母親（あなたの方がずっと苦労してるはず…私も頑張らないと…）
母親（あなたの無実、信じてるから…）
中年「ど、どうしたんですか！？」
母親「いえ…ごめんなさい…」ﾊﾞﾀﾝｯ
母親（こんなに良い人が近くにいるなんて…）
母親（そうよ、近所からの嫌がらせなんて拘置所の生活に比べたら大したことないわ…）
母親（あなたの方がずっと苦労してるはず…私も頑張らないと…）
母親（あなたの無実、信じてるから…）
19: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:26:13.936 ID:eS9nsS6C0.net
-104号室-
女「おら！喰らえ！」ﾋﾞﾁｬｯ
夫「おいおいもうやめろって」
女「あんたは同じ亭主として恥ずかしいと思わないの？犯罪者には犯罪者らしく制裁を受けさせるべきよ」
夫「食べ物粗末にすんな！」
女「もー…」
夫「向こうの亭主が何したか知らねえけどあの家族には何の関係もないだろ」
女「…」
夫「中はいれ。雨降ってんだから風邪ひくぞ」
女「おら！喰らえ！」ﾋﾞﾁｬｯ
夫「おいおいもうやめろって」
女「あんたは同じ亭主として恥ずかしいと思わないの？犯罪者には犯罪者らしく制裁を受けさせるべきよ」
夫「食べ物粗末にすんな！」
女「もー…」
夫「向こうの亭主が何したか知らねえけどあの家族には何の関係もないだろ」
女「…」
夫「中はいれ。雨降ってんだから風邪ひくぞ」
20: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:27:06.195 ID:eS9nsS6C0.net
女「あんたって優しすぎるのよね」
夫「当たり前だろこんなん」
女「あなたのそういう所に惹かれるのよね…」
夫「…そろそろあいつが帰ってくる頃だからお前ももう戻れ」
女「わかった。じゃあまたね」
夫「気をつけて帰れよ」
女「…愛してる」
夫「…俺も」
夫「当たり前だろこんなん」
女「あなたのそういう所に惹かれるのよね…」
夫「…そろそろあいつが帰ってくる頃だからお前ももう戻れ」
女「わかった。じゃあまたね」
夫「気をつけて帰れよ」
女「…愛してる」
夫「…俺も」
21: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:27:43.309 ID:eS9nsS6C0.net
妻「ただいま」
夫「おう、お帰り」
妻「何してたの？」
夫「うん？ずっとテレビ見てたよ」
妻「そう。今から夕飯作るから待ってて」ﾊﾟｶｯ
妻「…あれ？生卵は？」
夫「あー…ちょっと小腹が空いたから食ったよ」
妻「そう…」
夫「おう、お帰り」
妻「何してたの？」
夫「うん？ずっとテレビ見てたよ」
妻「そう。今から夕飯作るから待ってて」ﾊﾟｶｯ
妻「…あれ？生卵は？」
夫「あー…ちょっと小腹が空いたから食ったよ」
妻「そう…」
22: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:28:27.952 ID:eS9nsS6C0.net
妻（最近、夫の態度が妙に怪しいのよね…）
妻（…ダメよね、浮気を疑うなんて）
夫「そういえば今日の昼間、上の階がずっとうるさくてさー」
妻「え…？」
夫「ドタバタ足音が聞こえるんだよ。何してるのかなーと思ってさぁ」
夫「ちょっと注意してくるか」
妻「ちょっとやめてよ。上の階の人、先月亡くなったじゃない」
夫「は？」
妻（…ダメよね、浮気を疑うなんて）
夫「そういえば今日の昼間、上の階がずっとうるさくてさー」
妻「え…？」
夫「ドタバタ足音が聞こえるんだよ。何してるのかなーと思ってさぁ」
夫「ちょっと注意してくるか」
妻「ちょっとやめてよ。上の階の人、先月亡くなったじゃない」
夫「は？」
23: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:29:16.308 ID:eS9nsS6C0.net
-201号室-
強面「いるのはわかってんだぞゴラァ！」
青年「ひっ…」
強面「チッ…明日までに払えなかったらどうなるかわかってるよなぁ！？」
強面「今のうちに遺書でも書いてろ！」ｽﾀｽﾀ
青年「…」
青年（行ったか…）
青年（…もうダメだ…何とかして金稼がないと死ぬ…）
強面「いるのはわかってんだぞゴラァ！」
青年「ひっ…」
強面「チッ…明日までに払えなかったらどうなるかわかってるよなぁ！？」
強面「今のうちに遺書でも書いてろ！」ｽﾀｽﾀ
青年「…」
青年（行ったか…）
青年（…もうダメだ…何とかして金稼がないと死ぬ…）
24: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:29:38.008 ID:ih2WldLmd.net
やべぇアパートだな
25: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:30:29.780 ID:NbIpIad70.net
こいつは熱い展開になってきた
鉄板だけにな！！
鉄板だけにな！！
26: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:31:06.079 ID:eS9nsS6C0.net
青年（…誰もいないな…？）ｶﾞﾁｬｯ
青年（どこの家でもいい…大金が眠ってればそれで…）ﾊﾞﾀﾝｯｶﾁｬﾘ
青年（よし、今のうちに…）ｿﾛｰﾘ
OL「どうされました？」
青年「！！？」ﾋﾞｸｯ
OL「そ、そんなに驚かなくても…」
青年「す、すみません…」
OL「どちらに？」ﾊﾞﾀﾝｯ
青年「…久しぶりに散歩でもしようかなと…」
青年（どこの家でもいい…大金が眠ってればそれで…）ﾊﾞﾀﾝｯｶﾁｬﾘ
青年（よし、今のうちに…）ｿﾛｰﾘ
OL「どうされました？」
青年「！！？」ﾋﾞｸｯ
OL「そ、そんなに驚かなくても…」
青年「す、すみません…」
OL「どちらに？」ﾊﾞﾀﾝｯ
青年「…久しぶりに散歩でもしようかなと…」
27: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:31:53.515 ID:eS9nsS6C0.net
OL「へー、健康的ですね」
青年「そちらこそどちらに…？」
OL「あー…うん…えっと…」
OL「私も散歩しに行こうかなーって…」
青年「そ、そうですか…」
OL「はは、それじゃ…」ｽﾀｽﾀ
青年（何か避けられた…？まあいいか…）
青年（…あの人、鍵閉めてったっけ…？）
青年「…」
青年「…」ﾆﾔ
青年「そちらこそどちらに…？」
OL「あー…うん…えっと…」
OL「私も散歩しに行こうかなーって…」
青年「そ、そうですか…」
OL「はは、それじゃ…」ｽﾀｽﾀ
青年（何か避けられた…？まあいいか…）
青年（…あの人、鍵閉めてったっけ…？）
青年「…」
青年「…」ﾆﾔ
28: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:32:55.975 ID:eS9nsS6C0.net
-202号室-
OL「やっちゃった…」
OL「はぁ…どうしよ…これただじゃ済まされないよね…」
OL「だって仕方ないじゃん…雨の中ダンボールの中で寒そうに閉じこもってるの見たら誰だって…」
OL「…強制退去だけは何としてでも避けないと…」
OL「誰かにバレたら一巻の終わり…」
OL「とりあえず押し入れの中に保護しておこ…」
OL「暗いけど我慢してもらおう…」
OL「やっちゃった…」
OL「はぁ…どうしよ…これただじゃ済まされないよね…」
OL「だって仕方ないじゃん…雨の中ダンボールの中で寒そうに閉じこもってるの見たら誰だって…」
OL「…強制退去だけは何としてでも避けないと…」
OL「誰かにバレたら一巻の終わり…」
OL「とりあえず押し入れの中に保護しておこ…」
OL「暗いけど我慢してもらおう…」
29: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:33:58.889 ID:eS9nsS6C0.net
OL「…そういえば隣に住んでる子、最近は泣きわめくこともなくなってきたわね…」
OL「先月辺りからおとなしくなったような…何かあったのかしら…」
ｶｼｬｯ
OL「？」
OL（ベランダから音が…気のせいかな？）
OL（さてと、そんなこと気にしてる場合じゃないか…）
OL（ペットショップ行けばだいたいの物は売ってるよね…）ｶﾞﾁｬｯ
OL「先月辺りからおとなしくなったような…何かあったのかしら…」
ｶｼｬｯ
OL「？」
OL（ベランダから音が…気のせいかな？）
OL（さてと、そんなこと気にしてる場合じゃないか…）
OL（ペットショップ行けばだいたいの物は売ってるよね…）ｶﾞﾁｬｯ
30: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:34:54.892 ID:eS9nsS6C0.net
青年「…」ｿﾛｰﾘ
OL「…？」
OL（何してんだあの人…）
OL「どうされました？」
青年「！！？」ﾋﾞｸｯ
OL「そ、そんなに驚かなくても…」
青年「す、すみません…」
OL「…？」
OL（何してんだあの人…）
OL「どうされました？」
青年「！！？」ﾋﾞｸｯ
OL「そ、そんなに驚かなくても…」
青年「す、すみません…」
31: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:35:40.643 ID:eS9nsS6C0.net
OL「どちらに？」ﾊﾞﾀﾝｯ
青年「…久しぶりに散歩でもしようかなと…」
OL「へー、健康的ですね」
青年「そちらこそどちらに…？」
OL「あー…うん…えっと…」
OL「私も散歩しに行こうかなーって…」
青年「そ、そうですか…」
OL（偶然ですね！一緒に行きませんか？なんて言われたら面倒ね…早く立ち去ろう…）
OL「はは、それじゃ…」ｽﾀｽﾀ
青年「…久しぶりに散歩でもしようかなと…」
OL「へー、健康的ですね」
青年「そちらこそどちらに…？」
OL「あー…うん…えっと…」
OL「私も散歩しに行こうかなーって…」
青年「そ、そうですか…」
OL（偶然ですね！一緒に行きませんか？なんて言われたら面倒ね…早く立ち去ろう…）
OL「はは、それじゃ…」ｽﾀｽﾀ
32: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:37:16.192 ID:eS9nsS6C0.net
-203号室-
義父「これ、今週の分だ…」
学生「チッ…これだけかよ」
学生「まあいい。来週も用意しとけよ」ﾊﾞﾀﾝｯ
義父「…」
ﾄﾞﾀﾝ…
義父「！！」
義父「やめろ…もう成仏してくれ…」
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ…
義父「何度も謝ってるだろ！他に何を望んでるんだ！！」
子供「…」
義父「これ、今週の分だ…」
学生「チッ…これだけかよ」
学生「まあいい。来週も用意しとけよ」ﾊﾞﾀﾝｯ
義父「…」
ﾄﾞﾀﾝ…
義父「！！」
義父「やめろ…もう成仏してくれ…」
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ…
義父「何度も謝ってるだろ！他に何を望んでるんだ！！」
子供「…」
33: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:38:00.103 ID:eS9nsS6C0.net
子供（あれから父が手をあげることはなくなった…）
子供（こちらとしてはありがたいものだが…隣の人、やっぱりちょっと恨んでるのかな…）
子供（誰もいないはずの空室から物音がするってことは…やっぱり…）
ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ…
義父「！！」
義父「…幽霊の叫び声まで聞こえるようになってきた…」
義父「ダメだ…殺される…」
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ…ﾃﾞﾃｹｰ…
義父「許してくれえええええ！！」
子供（こちらとしてはありがたいものだが…隣の人、やっぱりちょっと恨んでるのかな…）
子供（誰もいないはずの空室から物音がするってことは…やっぱり…）
ｷﾞｬｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧ…
義父「！！」
義父「…幽霊の叫び声まで聞こえるようになってきた…」
義父「ダメだ…殺される…」
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ…ﾃﾞﾃｹｰ…
義父「許してくれえええええ！！」
34: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:38:47.135 ID:eS9nsS6C0.net
-204号室-
老爺「ワシだって婆さん…」
老婆「誰よ！ここは私の家よ！出て行け！」
老爺「なあ婆さん…落ち着いてくれ…物音を立てたらこの部屋使ってるのがバレちまうから…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
老爺「！」
老爺（まさかバレた…！？）
老爺「ワシだって婆さん…」
老婆「誰よ！ここは私の家よ！出て行け！」
老爺「なあ婆さん…落ち着いてくれ…物音を立てたらこの部屋使ってるのがバレちまうから…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
老爺「！」
老爺（まさかバレた…！？）
35: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:39:28.181 ID:crlLT5rqd.net
みてるぞ
36: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:39:29.404 ID:eS9nsS6C0.net
老爺「はい…」ｶﾞﾁｬｯ
妻「ひゃ！？幽霊！？」
夫「おま…失礼だろうが、そんな訳ないだろ」
妻「だってここの人…」
老爺「…」
妻「…あれ？ここに住んでた人もう少し若かったような…」
夫「だから言っただろ、何かの間違いだって」
夫「臭っ…ゴミ屋敷じゃないですか…何でこんな…」
老爺「いや、あの…」
妻「ひゃ！？幽霊！？」
夫「おま…失礼だろうが、そんな訳ないだろ」
妻「だってここの人…」
老爺「…」
妻「…あれ？ここに住んでた人もう少し若かったような…」
夫「だから言っただろ、何かの間違いだって」
夫「臭っ…ゴミ屋敷じゃないですか…何でこんな…」
老爺「いや、あの…」
37: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:40:49.872 ID:eS9nsS6C0.net
老爺「私実はここの住人じゃないんです…」
夫妻「え？」
老爺「その…奥さんが重度の認知症で…前のアパートの家賃が払えなくなったんです…」
老爺「それで一時的にこの部屋を借りようと…」
妻「あー、そうだったんですか」
老爺「何かご迷惑をおかけしたのならごめんなさい…あの、他の人には黙っておいてください…」
老爺「新しい人が越してきたら私達も立ち退きますから…」
妻「…安心して、当分この部屋に越してくる人なんかいないわよ」
老爺「え？」
夫妻「え？」
老爺「その…奥さんが重度の認知症で…前のアパートの家賃が払えなくなったんです…」
老爺「それで一時的にこの部屋を借りようと…」
妻「あー、そうだったんですか」
老爺「何かご迷惑をおかけしたのならごめんなさい…あの、他の人には黙っておいてください…」
老爺「新しい人が越してきたら私達も立ち退きますから…」
妻「…安心して、当分この部屋に越してくる人なんかいないわよ」
老爺「え？」
38: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:41:34.285 ID:Dd5jJvhg0.net
部屋の位置関係がこんらんしてきた
39: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:42:05.465 ID:eS9nsS6C0.net
-301号室-
学生「はぁ…クソ…切れた…」
学生「また調達してくるか…」
学生「もう金借りられるような奴いないからな…どうしよ…」
学生「また203の奴から金たかってくるか…」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「痛っ…！」ｶﾞﾝｯ
学生「あっ…」
彼女「あ、ご、ごめんなさい…」
学生「いや何でそっちが謝るんですか…すみません…」
彼女「いえ…大丈夫です…気にしないでください…」ｽﾀｽﾀ
学生「はぁ…クソ…切れた…」
学生「また調達してくるか…」
学生「もう金借りられるような奴いないからな…どうしよ…」
学生「また203の奴から金たかってくるか…」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「痛っ…！」ｶﾞﾝｯ
学生「あっ…」
彼女「あ、ご、ごめんなさい…」
学生「いや何でそっちが謝るんですか…すみません…」
彼女「いえ…大丈夫です…気にしないでください…」ｽﾀｽﾀ
40: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:43:38.764 ID:eS9nsS6C0.net
学生（いっつも顔中アザだらけだなあの人…）
強面「いるのはわかってんだぞゴラァ！」
学生「！！」
強面「チッ…明日までに払えなかったらどうなるかわかってるよなぁ！？」
強面「今のうちに遺書でも書いてろ！」ｽﾀｽﾀ
学生（びっくりした…借金取りかと思った…）
学生（いやこの人も借金取りには代わりないと思うけど…）
強面「…あ？何見てんだコラ」
学生「え！？あ…ど、どうかしたのかなーって…」
学生（ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…）
強面「いるのはわかってんだぞゴラァ！」
学生「！！」
強面「チッ…明日までに払えなかったらどうなるかわかってるよなぁ！？」
強面「今のうちに遺書でも書いてろ！」ｽﾀｽﾀ
学生（びっくりした…借金取りかと思った…）
学生（いやこの人も借金取りには代わりないと思うけど…）
強面「…あ？何見てんだコラ」
学生「え！？あ…ど、どうかしたのかなーって…」
学生（ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…）
41: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:44:43.354 ID:eS9nsS6C0.net
強面「ここの住人が金借りといて返してくれねえんだわ」
学生「へ、へー…」
強面「ギャンブラーだか何だか知らないけど卑怯な奴だよなぁ…」
学生「そ、そうですね…」
強面「そうだ、お前ここの住人の弱点何か知ってるか？」
学生「え…？」
学生「そうですね…動物が大の苦手らしいですけど…」
強面「ふん、今度空腹のデケェ犬でも連れてくるか」
学生「いやここペット禁止…」
強面「知ったことかんなこと！」
学生「へ、へー…」
強面「ギャンブラーだか何だか知らないけど卑怯な奴だよなぁ…」
学生「そ、そうですね…」
強面「そうだ、お前ここの住人の弱点何か知ってるか？」
学生「え…？」
学生「そうですね…動物が大の苦手らしいですけど…」
強面「ふん、今度空腹のデケェ犬でも連れてくるか」
学生「いやここペット禁止…」
強面「知ったことかんなこと！」
42: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:45:48.338 ID:eS9nsS6C0.net
学生（ギャンブル中毒か…）
学生（ふん、俺のと比べたら可愛いもんだ…）
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
義父「はい…」ｶﾞﾁｬｯ
学生「よお」
義父「またお前か…」
学生「金は用意できてんだろうな？」
義父「ぐっ…」
学生（ふん、俺のと比べたら可愛いもんだ…）
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
義父「はい…」ｶﾞﾁｬｯ
学生「よお」
義父「またお前か…」
学生「金は用意できてんだろうな？」
義父「ぐっ…」
43: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:46:33.478 ID:eS9nsS6C0.net
義父「若造のくせに…こんなに金をたかって何に使う気だ…普通に生活するだけならこんなにいらないだろ…」
学生「おいおい親からの仕送りとバイト代だけで生活できる訳ねえだろうがよ」
義父「なあ…もう1ヶ月だぞ…俺はいつまでお前に口止め料払い続けなければいけないんだ…」
学生「あ？ずっとに決まってんだろ」
学生「いいのか？お前が児相に通報しようとした隣人を殺したことバラしても」
義父「そ、それだけは…」
学生「じゃあ早く寄越せよ」
義父「これ、今週の分だ…」
学生「チッ…これだけかよ」
学生「まあいい。来週も用意しとけよ」ﾊﾞﾀﾝｯ
学生「おいおい親からの仕送りとバイト代だけで生活できる訳ねえだろうがよ」
義父「なあ…もう1ヶ月だぞ…俺はいつまでお前に口止め料払い続けなければいけないんだ…」
学生「あ？ずっとに決まってんだろ」
学生「いいのか？お前が児相に通報しようとした隣人を殺したことバラしても」
義父「そ、それだけは…」
学生「じゃあ早く寄越せよ」
義父「これ、今週の分だ…」
学生「チッ…これだけかよ」
学生「まあいい。来週も用意しとけよ」ﾊﾞﾀﾝｯ
44: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:48:30.708 ID:HAtgn4aU0.net
なるほど
45: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:48:48.052 ID:eS9nsS6C0.net
-302号室-
若者「…」ｶｼｬｯ
若者「へへ…今日も良いのが撮れたぜ…」
若者「これも壁に貼っとこ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
若者「うおっ…」
若者「誰か来た…カーテンで壁隠さないと…」ｼｬｰｯ
若者「どなた…？」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「…こんにちは」
若者「…」ｶｼｬｯ
若者「へへ…今日も良いのが撮れたぜ…」
若者「これも壁に貼っとこ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
若者「うおっ…」
若者「誰か来た…カーテンで壁隠さないと…」ｼｬｰｯ
若者「どなた…？」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「…こんにちは」
46: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:50:44.057 ID:eS9nsS6C0.net
若者「あ、隣の…」
彼女「あの…これ…作りすぎちゃったので良かったら…」
若者「ああ…どうも…」
彼女「辛いものは…お好きですか…？」
若者「まあ…」
彼女「良かった…あの、これ夜の11時までに食べてもらっていいですか…」
若者「え？あぁ…」
彼女「あの…これ…作りすぎちゃったので良かったら…」
若者「ああ…どうも…」
彼女「辛いものは…お好きですか…？」
若者「まあ…」
彼女「良かった…あの、これ夜の11時までに食べてもらっていいですか…」
若者「え？あぁ…」
47: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:51:41.755 ID:eS9nsS6C0.net
彼女「お願いします…」ﾊﾞﾀﾝｯ
若者「…」
若者「11時過ぎると何かあるのか…？」
若者「何だこれ…カレーか？」ﾍﾟﾛｯ
若者「あぐっ…辛っ…何これ…」
若者「え…これわざとなやらないとここまで辛くならないだろ…」
若者「何で俺にこんなもの…」
若者「…」
若者「11時過ぎると何かあるのか…？」
若者「何だこれ…カレーか？」ﾍﾟﾛｯ
若者「あぐっ…辛っ…何これ…」
若者「え…これわざとなやらないとここまで辛くならないだろ…」
若者「何で俺にこんなもの…」
48: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:53:28.185 ID:eS9nsS6C0.net
若者「くっ…あとちょっとで届く…」
若者「…あっ」
ｶﾞｼｬﾝｯ
若者「やべ…」
中年「危ないだろうがテメェ！気をつけろ！」
若者「あ…ご…ごめんなさ…」
若者「…はぁ…怒られた…」
若者「…あっ」
ｶﾞｼｬﾝｯ
若者「やべ…」
中年「危ないだろうがテメェ！気をつけろ！」
若者「あ…ご…ごめんなさ…」
若者「…はぁ…怒られた…」
49: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:54:14.543 ID:eS9nsS6C0.net
若者「もうちょっとで下着盗れそうだったんだけどな…」
若者「階下の美人さんのパンティー…どうにかして取れないかな…」
若者「あの人忘れっぽい所あるからな…雨降ってるときくらい取り込めよ全く…」
若者「やっぱり俺が見てやらないとダメだな…いったい何してんだか…」ﾁﾗｯ
若者「…ん？誰だあいつ」
青年「…」ｶﾞｻｺﾞｿ
若者「あの人…まさか男性がいたのか…！」
青年「押し入れの中とかに金目のものとかないか…」ｽｧｯ
猫「ニャァァァ！！」ﾊﾞｯ
青年「ギャアアアアアアアアアア！！！」
若者「階下の美人さんのパンティー…どうにかして取れないかな…」
若者「あの人忘れっぽい所あるからな…雨降ってるときくらい取り込めよ全く…」
若者「やっぱり俺が見てやらないとダメだな…いったい何してんだか…」ﾁﾗｯ
若者「…ん？誰だあいつ」
青年「…」ｶﾞｻｺﾞｿ
若者「あの人…まさか男性がいたのか…！」
青年「押し入れの中とかに金目のものとかないか…」ｽｧｯ
猫「ニャァァァ！！」ﾊﾞｯ
青年「ギャアアアアアアアアアア！！！」
50: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:55:51.642 ID:LD+H5hJB0.net
しえん
51: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:56:44.475 ID:eS9nsS6C0.net
───────────────
─────
─
若者「…」
若者「裏切りやがって…！クソ！」
若者「長くストーカーしてたのに何で今まで気づかなかったんだ…」
若者「ダメだ…立ち直れねぇ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
若者「…誰だよ」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「…」
若者「あっ…」
彼女「あの…カレーは…」
若者「すみません容器洗うの忘れてました…」
彼女「あ、大丈夫ですからそんな…」
若者「いやいやそんな訳にはいかないでしょ」
若者「11時まででしたっけ…」
─────
─
若者「…」
若者「裏切りやがって…！クソ！」
若者「長くストーカーしてたのに何で今まで気づかなかったんだ…」
若者「ダメだ…立ち直れねぇ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
若者「…誰だよ」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「…」
若者「あっ…」
彼女「あの…カレーは…」
若者「すみません容器洗うの忘れてました…」
彼女「あ、大丈夫ですからそんな…」
若者「いやいやそんな訳にはいかないでしょ」
若者「11時まででしたっけ…」
52: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:58:05.279 ID:eS9nsS6C0.net
若者「あ、もう過ぎてる…」
若者「すみません、急いで洗いますので…」
彼女「いや…あの…」
彼氏「何してんの？」
彼女「！！」
若者「あ、カレーいただきまして…」
彼女「あっ…あっ…」
彼氏「それ返してもらえます？」
若者「いや、まだ洗って…」
彼氏「返してもらえます？？？」
若者「…あ、はい…」
若者（怖っ…）
若者「すみません、急いで洗いますので…」
彼女「いや…あの…」
彼氏「何してんの？」
彼女「！！」
若者「あ、カレーいただきまして…」
彼女「あっ…あっ…」
彼氏「それ返してもらえます？」
若者「いや、まだ洗って…」
彼氏「返してもらえます？？？」
若者「…あ、はい…」
若者（怖っ…）
53: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 22:59:07.325 ID:eS9nsS6C0.net
-303号室-
彼氏「俺が帰ってくる前にこれ完食できたら殴るのだけはやめといてやるよ」
彼女「…」
彼氏「じゃキャバクラ行ってくるわ」ｶﾞﾁｬｯ
彼氏「あと酒も買っておけよ」ﾊﾞﾀﾝｯ
彼女「…」
彼女「…」
彼女「…」ﾍﾟﾛｯ
彼女（おえ…辛っ…）
彼女（こんなの無理よ…）
彼氏「俺が帰ってくる前にこれ完食できたら殴るのだけはやめといてやるよ」
彼女「…」
彼氏「じゃキャバクラ行ってくるわ」ｶﾞﾁｬｯ
彼氏「あと酒も買っておけよ」ﾊﾞﾀﾝｯ
彼女「…」
彼女「…」
彼女「…」ﾍﾟﾛｯ
彼女（おえ…辛っ…）
彼女（こんなの無理よ…）
54: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:00:30.605 ID:eS9nsS6C0.net
若者「どなた…？」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「…こんにちは」
若者「あ、隣の…」
彼女「あの…これ…作りすぎちゃったので良かったら…」
若者「ああ…どうも…」
彼女「辛いものは…お好きですか…？」
若者「まあ…」
彼女「良かった…あの、これ11時までに食べてもらっていいですか…」
若者「え？あぁ…」
彼女「お願いします…」ﾊﾞﾀﾝｯ
彼女「…こんにちは」
若者「あ、隣の…」
彼女「あの…これ…作りすぎちゃったので良かったら…」
若者「ああ…どうも…」
彼女「辛いものは…お好きですか…？」
若者「まあ…」
彼女「良かった…あの、これ11時までに食べてもらっていいですか…」
若者「え？あぁ…」
彼女「お願いします…」ﾊﾞﾀﾝｯ
55: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:01:21.511 ID:eS9nsS6C0.net
彼女（はぁ…良かった…辛いの大丈夫な人が隣にいて…）
彼女（…ああいう人と同棲できたら毎日幸せなんだろうな…）
彼女（ひとまず助かった…）
彼女（…そうだ、酒も買ってこないと…）
彼女（私の貯金もそろそろ尽きそうね…どうしましょ…）
ｶﾞﾁｬｯ
彼女「痛っ…！」ｶﾞﾝｯ
学生「あっ…」
彼女「あ、ご、ごめんなさい…」
彼女（…ああいう人と同棲できたら毎日幸せなんだろうな…）
彼女（ひとまず助かった…）
彼女（…そうだ、酒も買ってこないと…）
彼女（私の貯金もそろそろ尽きそうね…どうしましょ…）
ｶﾞﾁｬｯ
彼女「痛っ…！」ｶﾞﾝｯ
学生「あっ…」
彼女「あ、ご、ごめんなさい…」
56: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:02:41.724 ID:eS9nsS6C0.net
学生「いや何でそっちが謝るんですか…すみません…」
彼女「いえ…大丈夫です…気にしないでください…」ｽﾀｽﾀ
彼女（すぐに謝ってしまう私の悪い癖…）
彼女「…」ﾁﾗｯ
彼女（あの人、年中長袖着てるけど暑くないのかしら…）
彼女（まさかバレてないと思ってる…？それで注射痕隠してるつもりなのかしら）
彼女（私もあの人みたいに薬に手を染めれば少しは楽になるのかな…）
彼女（…そんなもの買える金の余裕があればなぁ…）
彼女（はぁ…）
彼女「いえ…大丈夫です…気にしないでください…」ｽﾀｽﾀ
彼女（すぐに謝ってしまう私の悪い癖…）
彼女「…」ﾁﾗｯ
彼女（あの人、年中長袖着てるけど暑くないのかしら…）
彼女（まさかバレてないと思ってる…？それで注射痕隠してるつもりなのかしら）
彼女（私もあの人みたいに薬に手を染めれば少しは楽になるのかな…）
彼女（…そんなもの買える金の余裕があればなぁ…）
彼女（はぁ…）
57: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:03:40.632 ID:eS9nsS6C0.net
───────────────
─────
─
彼女「…」
彼女「…」
彼女「…来ない…」
彼女「やっぱりあの辛さは無理があったかな…」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「そろそろ奴が帰ってくる…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
─────
─
彼女「…」
彼女「…」
彼女「…来ない…」
彼女「やっぱりあの辛さは無理があったかな…」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「そろそろ奴が帰ってくる…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
58: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:04:09.724 ID:TICqlVdld.net
誰か登場人物整理して
59: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:04:34.226 ID:eS9nsS6C0.net
若者「…誰だよ」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「…」
若者「あっ…」
彼女「あの…カレーは…」
若者「すみません容器洗うの忘れてました…」
彼女「あ、大丈夫ですからそんな…」
若者「いやいやそんな訳にはいかないでしょ」
若者「11時まででしたっけ…あ、もう過ぎてる…」
若者「すみません、急いで洗いますのでで…」
彼女「いや…あの…」
彼氏「何してんの？」
彼女「！！」
彼女「…」
若者「あっ…」
彼女「あの…カレーは…」
若者「すみません容器洗うの忘れてました…」
彼女「あ、大丈夫ですからそんな…」
若者「いやいやそんな訳にはいかないでしょ」
若者「11時まででしたっけ…あ、もう過ぎてる…」
若者「すみません、急いで洗いますのでで…」
彼女「いや…あの…」
彼氏「何してんの？」
彼女「！！」
60: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:05:16.773 ID:eS9nsS6C0.net
若者「あ、カレーいただきまして…」
彼女「あっ…あっ…」
彼氏「それ返してもらえます？」
若者「いや、まだ洗って…」
彼氏「返してもらえます？？？」
若者「…あ、はい…」
彼氏「…」ﾊﾞﾀﾝｯ
彼女「…」
彼氏「…テメェちょっとこっち来い」
彼女「あっ…あっ…」
彼氏「それ返してもらえます？」
若者「いや、まだ洗って…」
彼氏「返してもらえます？？？」
若者「…あ、はい…」
彼氏「…」ﾊﾞﾀﾝｯ
彼女「…」
彼氏「…テメェちょっとこっち来い」
61: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:06:05.577 ID:eS9nsS6C0.net
彼女「…」ﾊﾞﾀﾝｯ
彼氏「どういうこと？」
彼女「…」
彼氏「へー、他人に食わせて自分は楽しようと。そういうこと？」
彼女「ち、違っ…」
彼氏「何が違うのかな？」ｶﾞｼｯ
彼女「痛っ…やめて…」
彼氏「お仕置きな」
彼女「…！」
彼氏「どういうこと？」
彼女「…」
彼氏「へー、他人に食わせて自分は楽しようと。そういうこと？」
彼女「ち、違っ…」
彼氏「何が違うのかな？」ｶﾞｼｯ
彼女「痛っ…やめて…」
彼氏「お仕置きな」
彼女「…！」
62: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:06:53.928 ID:eS9nsS6C0.net
彼氏「オラ！」ﾌﾞｫﾝｯ
彼女「きゃっ！」ｻｯ
彼氏「おわっ…」
彼女「…」ﾀﾞｯ
彼氏「テメ、どこ行く気だ！」
彼女（殺される！）
彼女（誰か…！！）
彼女「きゃっ！」ｻｯ
彼氏「おわっ…」
彼女「…」ﾀﾞｯ
彼氏「テメ、どこ行く気だ！」
彼女（殺される！）
彼女（誰か…！！）
63: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:07:35.210 ID:eS9nsS6C0.net
-304号室-
人妻「下の方から異臭がするんです…」
人妻「はい…はい…お願いします…」ﾋﾟｯ
人妻「…はぁ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
人妻「…ん？」
ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
人妻「な、何よ…」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「助けてください！殺される！」
人妻「え…？」
人妻「下の方から異臭がするんです…」
人妻「はい…はい…お願いします…」ﾋﾟｯ
人妻「…はぁ…」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
人妻「…ん？」
ﾀﾞﾝﾀﾞﾝﾀﾞﾝｯ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
人妻「な、何よ…」ｶﾞﾁｬｯ
彼女「助けてください！殺される！」
人妻「え…？」
64: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:08:22.756 ID:eS9nsS6C0.net
人妻「…」
彼女「…」
人妻「…」
彼女「行ったみたい…」
人妻「何かあったの…？」
彼女「いえ…大丈夫です…戻りますので…」
彼女「いきなりごめんなさい…ありがとうございました…」
人妻「待って」
彼女「…」
人妻「…」
彼女「行ったみたい…」
人妻「何かあったの…？」
彼女「いえ…大丈夫です…戻りますので…」
彼女「いきなりごめんなさい…ありがとうございました…」
人妻「待って」
65: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:09:00.668 ID:eS9nsS6C0.net
人妻「あなたあの人からDV受けてるでしょ？」
彼女「いや…あの…」
人妻「正直に言って」
彼女「…はい」
人妻「やっぱり…警察に通報した方がいいわよ」
彼女「でも…」
人妻「そんなんじゃいつか死ぬよあんた！」
彼女「…」
彼女「いや…あの…」
人妻「正直に言って」
彼女「…はい」
人妻「やっぱり…警察に通報した方がいいわよ」
彼女「でも…」
人妻「そんなんじゃいつか死ぬよあんた！」
彼女「…」
66: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:09:51.373 ID:eS9nsS6C0.net
彼女「何で私のためにそこまで…」
人妻「…ここだけの話だけどね、私もあんなクズみたいな人に襲われたの」
人妻「それで妊娠しちゃったんだけど…誰にも相談できなくて…」
人妻「…産んですぐ捨てたの」
彼女「え…！？」
人妻「さすがの私も罪の意識はあったけど…仕方なくて…」
彼女「その後どうなったんですか…？」
人妻「わからない」
人妻「あの後警察が来て捕まることもなかったし、ニュースにすらなってなかった」
人妻「おそらく誘拐犯にさらわれたんだと思うわ…」
人妻「…ここだけの話だけどね、私もあんなクズみたいな人に襲われたの」
人妻「それで妊娠しちゃったんだけど…誰にも相談できなくて…」
人妻「…産んですぐ捨てたの」
彼女「え…！？」
人妻「さすがの私も罪の意識はあったけど…仕方なくて…」
彼女「その後どうなったんですか…？」
人妻「わからない」
人妻「あの後警察が来て捕まることもなかったし、ニュースにすらなってなかった」
人妻「おそらく誘拐犯にさらわれたんだと思うわ…」
67: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:10:27.841 ID:LD+H5hJB0.net
あ、１０３の
68: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:10:31.765 ID:eS9nsS6C0.net
人妻「"花子です、可愛がってください"って置き手紙を添えてすぐそこに置いてきたの…」
人妻「あれから何年か経つけど…あの時の出来事はよく覚えてるわ…」
彼女「花子…素敵な名前ですね…」
人妻「可愛がってもらえてるかな…」
彼女「きっと誰かと幸せに暮らしてますよ」
人妻「…そうね」
人妻（だといいんだけど…）
-おわり-
人妻「あれから何年か経つけど…あの時の出来事はよく覚えてるわ…」
彼女「花子…素敵な名前ですね…」
人妻「可愛がってもらえてるかな…」
彼女「きっと誰かと幸せに暮らしてますよ」
人妻「…そうね」
人妻（だといいんだけど…）
-おわり-
69: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:15:21.732 ID:YMaF+UDDd.net
乙！
70: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:20:30.544 ID:Dd5jJvhg0.net
当初のラストにたどりつけたのか？乙
72: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:25:25.356 ID:eS9nsS6C0.net
ちょっと読みづらくなりましたが許してください
73: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:44:33.234 ID:HAtgn4aU0.net
すげえ
71: 名無しさんがお送りします 2020/01/05(日) 23:24:09.167 ID:/M3CEWpi0.net
乙
関係性が難しいな
関係性が難しいな
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Comment
1.
名前：名無しさん。
投稿日:January 07, 2020 05:01 ID:TX6ssgXs0
前に見たスマホの秘密が知りたいを書いた人と同じ？
