1中 誤って実験装置に微量に入り込んだ酸素により謎の白色固体が生成(ポリエチレンの発見)
2左 誤って前の実験で使った試薬が容器に付いてたため謎の反応が発生(ポリエチレン量産法)
3一 実験失敗したあとに手を洗わず飯食ってたらやたらパンが甘かった(人工甘味料の発見)
4指 心臓病の薬を作って患者に投与したら患者のジュニアだけ元気になった(バイアグラの開発)
5三 細菌を培養してる所に誤ってクシャミをぶっかけたら死滅した(リゾチームの発見)
6捕 病原菌の培養の片づけ忘れて休暇取ったら1か所だけ菌が全滅してた(ペニシリンの発見)
7遊 若手研究員が研究材料を溶かして棒に付けて走り回って遊んでいた(ナイロンの開発)
8二 マラリアの薬を作るつもりだったが何か綺麗な紫色の物質が出来た(人工染料の合成)
9右 有機ガスのボンベを一晩放置してたら底に謎の白い固体があった(テフロンの開発)
投 研究室の学生がある材料を間違って1000倍投入してしまった(電導性高分子の合成)
2左 誤って前の実験で使った試薬が容器に付いてたため謎の反応が発生(ポリエチレン量産法)
3一 実験失敗したあとに手を洗わず飯食ってたらやたらパンが甘かった(人工甘味料の発見)
4指 心臓病の薬を作って患者に投与したら患者のジュニアだけ元気になった(バイアグラの開発)
5三 細菌を培養してる所に誤ってクシャミをぶっかけたら死滅した(リゾチームの発見)
6捕 病原菌の培養の片づけ忘れて休暇取ったら1か所だけ菌が全滅してた(ペニシリンの発見)
7遊 若手研究員が研究材料を溶かして棒に付けて走り回って遊んでいた(ナイロンの開発)
8二 マラリアの薬を作るつもりだったが何か綺麗な紫色の物質が出来た(人工染料の合成)
9右 有機ガスのボンベを一晩放置してたら底に謎の白い固体があった(テフロンの開発)
投 研究室の学生がある材料を間違って1000倍投入してしまった(電導性高分子の合成)
2: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:21:45 ID:OAH.net
ナイロン謎すぎるやろ・・・
10: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:34:22 ID:d8y.net
若手研究員かわE
4: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:22:34 ID:5rD.net
1中 誤って実験装置に微量に入り込んだ酸素により謎の白色固体が生成(ポリエチレンの発見)
====
1933年、化学メーカーICI社のスワロウ研究員が、合成染料を作るために1400気圧という高圧下の
実験を行っていた際、目的の物は全くできず、容器に白いワックス状の固体がこびりついていた
のを発見した。
分析の結果、このワックスはエチレンがたくさんつながって(重合)できていることはわかった
が、その後実験をやり直してもなかなか同じ結果は得らなかった。
装置をしっかり整えても、どんなに慎重に作業しても同じ固体が得られない日々が続いたが、
ある日、原料のエチレンガスが尽きそうになり、次のエチレンを継ぎ足す作業が入ったときに
のみ白い固体が得られることに研究者たちが気付いた。
つまり、実験装置に微量に入ってしまった酸素が反応を爆発的に進めていたということだった。
この発見によりポリエチレンが生産されるようになり、電気を通さず軽いポリエチレンは
最初は電線として使われ、その後はレーダーを潜水艦や航空機に搭載するために使われること
になった。
なお、手探りで敵を探す当時の日本軍はレーダーを搭載した米軍艦隊にボロ負けした模様。
====
1933年、化学メーカーICI社のスワロウ研究員が、合成染料を作るために1400気圧という高圧下の
実験を行っていた際、目的の物は全くできず、容器に白いワックス状の固体がこびりついていた
のを発見した。
分析の結果、このワックスはエチレンがたくさんつながって(重合)できていることはわかった
が、その後実験をやり直してもなかなか同じ結果は得らなかった。
装置をしっかり整えても、どんなに慎重に作業しても同じ固体が得られない日々が続いたが、
ある日、原料のエチレンガスが尽きそうになり、次のエチレンを継ぎ足す作業が入ったときに
のみ白い固体が得られることに研究者たちが気付いた。
つまり、実験装置に微量に入ってしまった酸素が反応を爆発的に進めていたということだった。
この発見によりポリエチレンが生産されるようになり、電気を通さず軽いポリエチレンは
最初は電線として使われ、その後はレーダーを潜水艦や航空機に搭載するために使われること
になった。
なお、手探りで敵を探す当時の日本軍はレーダーを搭載した米軍艦隊にボロ負けした模様。
引用元: http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1507040413/
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6: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:26:05 ID:5rD.net
2左 誤って前の実験で使った試薬が容器に付いてたため謎の反応が発生(ポリエチレン量産法)
====
ポリエチレンの合成には1400気圧という条件が必要だったが、さすがにそれは大変なので、
ドイツのジーグラー教授はもっと簡単にポリエチレンが合成できる方法を研究していた。
ある日彼らは、短くてあまり役に立たないポリエチレンができるはずの実験をしていたが、
どういうわけかこの時はポリエチレンが全くできず、エチレンが2つくっついた化合物だけが
できていた。
何かがおかしいと直感したジーグラー教授が研究生たちに徹底して調査させたところ、
前の実験で使っていたニッケル化合物が洗浄されておらず、容器に残っていたことがわかった。
この件からジーグラー教授はある種の金属がポリエチレン合成に関与している可能性を考え、
様々な金属を試し、最終的に高圧を用いないでポリエチレンを量産する手法を考案した。
ジーグラー教授はこの功績で、1963年にノーベル化学賞を受賞している。
====
ポリエチレンの合成には1400気圧という条件が必要だったが、さすがにそれは大変なので、
ドイツのジーグラー教授はもっと簡単にポリエチレンが合成できる方法を研究していた。
ある日彼らは、短くてあまり役に立たないポリエチレンができるはずの実験をしていたが、
どういうわけかこの時はポリエチレンが全くできず、エチレンが2つくっついた化合物だけが
できていた。
何かがおかしいと直感したジーグラー教授が研究生たちに徹底して調査させたところ、
前の実験で使っていたニッケル化合物が洗浄されておらず、容器に残っていたことがわかった。
この件からジーグラー教授はある種の金属がポリエチレン合成に関与している可能性を考え、
様々な金属を試し、最終的に高圧を用いないでポリエチレンを量産する手法を考案した。
ジーグラー教授はこの功績で、1963年にノーベル化学賞を受賞している。
7: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:29:50 ID:5rD.net
3一 実験失敗したあとに手を洗わず飯食ってたらやたらパンが甘かった(人工甘味料の発見)
====
1879年、アメリカのレムセン教授の下でコールタールの類縁化合物の研究をしていた
ファールバーグは実験後にロールパンを食べていたところ、やたら甘いことに違和感を持ち、
ためしに自分の指をなめてみたら自分の指もやたら甘いことに気づき、実験の生成物が原因
であることに思い至る。
しかしその場ではレムセン教授もファールバーグも甘味料という発想には至らず、その結果を
2人で論文にまとめたのみにとどまった。
数年後、研究室を離れ普通のサラリーマンとして生きていたファールバーグはどうしても
この甘い生成物が頭を離れず、商人をやっている親戚と組み、特許を各国で取得し、
「サッカリン」と言う名前で商業化に乗り出したところ、当たり前のように大ヒットした。
この一連の流れは全くレムセン教授に説明されず、それどころかファールバーグは単独の
====
1879年、アメリカのレムセン教授の下でコールタールの類縁化合物の研究をしていた
ファールバーグは実験後にロールパンを食べていたところ、やたら甘いことに違和感を持ち、
ためしに自分の指をなめてみたら自分の指もやたら甘いことに気づき、実験の生成物が原因
であることに思い至る。
しかしその場ではレムセン教授もファールバーグも甘味料という発想には至らず、その結果を
2人で論文にまとめたのみにとどまった。
数年後、研究室を離れ普通のサラリーマンとして生きていたファールバーグはどうしても
この甘い生成物が頭を離れず、商人をやっている親戚と組み、特許を各国で取得し、
「サッカリン」と言う名前で商業化に乗り出したところ、当たり前のように大ヒットした。
この一連の流れは全くレムセン教授に説明されず、それどころかファールバーグは単独の
発見者のように世間に振る舞ったので、レムセン教授はガチでブチギレたという。
5: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:25:34 ID:xcO.net
5: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:25:34 ID:xcO.net
3とかずぼらのレベルじゃないんですが
9: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:32:53 ID:5rD.net
4指 心臓病の薬を作って患者に投与したら患者のジュニアだけ元気になった(バイアグラの開発)
====
アメリカのファイザーという製薬会社は、1990年代前半、心臓病の一種である狭心症のため
の薬品としてある薬品を開発していた。
試作品が完成し、治験のために心臓病患者たちに使ってもらったが、病状の方はあまり改善
せず、狭心症の治療薬としては完全に失敗に終わった。
失意の研究者たちは余った薬を患者たちから回収しようとしたが、なぜか患者が薬を返し
たがらないという現象が多発。聞き取り調査をしてみると、治験薬を飲んでいたらEDの
症状が緩和した、という人が多く存在し、その結果薬を返したがらないらしい。
それならばと製薬会社はED治療薬として方針転換し、1998年にアメリカで認可を取得。
売り出すと空前の大ヒット商品となった。
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アメリカのファイザーという製薬会社は、1990年代前半、心臓病の一種である狭心症のため
の薬品としてある薬品を開発していた。
試作品が完成し、治験のために心臓病患者たちに使ってもらったが、病状の方はあまり改善
せず、狭心症の治療薬としては完全に失敗に終わった。
失意の研究者たちは余った薬を患者たちから回収しようとしたが、なぜか患者が薬を返し
たがらないという現象が多発。聞き取り調査をしてみると、治験薬を飲んでいたらEDの
症状が緩和した、という人が多く存在し、その結果薬を返したがらないらしい。
それならばと製薬会社はED治療薬として方針転換し、1998年にアメリカで認可を取得。
売り出すと空前の大ヒット商品となった。
12: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:36:15 ID:5rD.net
5三 細菌を培養してる所に誤ってクシャミをぶっかけたら死滅した(リゾチームの発見)
====
イギリスの細菌学者フレミング教授は学者肌の人間で、実験室は割と雑然としていたらしい。
1921年、当時のフレミング教授は、無数に細菌を培養し、様々な物質を加えることで抗菌
作用を持つ物質がないかという研究をしていた。
ある日、風邪気味にも関わらず研究室にこもっていたフレミング教授は、誤って一部の培養
皿に思いっきりクシャミをぶっかけてしまう。
しかし翌日培養皿を見てみると、クシャミをぶっかけた皿のみ細菌の増殖が止まっていた。
人間の唾液や鼻水に含まれる成分が細菌を殺す作用を持っていたのだった。
人間の体液や卵にも含まれるこの物質はリゾチームと名付けられたが、このリゾチームは一
部の菌への殺菌効果しかなく、人体に特に有害な病原菌に対する抗菌薬は、後年のペニシリン
の発見を待つことになる。
====
イギリスの細菌学者フレミング教授は学者肌の人間で、実験室は割と雑然としていたらしい。
1921年、当時のフレミング教授は、無数に細菌を培養し、様々な物質を加えることで抗菌
作用を持つ物質がないかという研究をしていた。
ある日、風邪気味にも関わらず研究室にこもっていたフレミング教授は、誤って一部の培養
皿に思いっきりクシャミをぶっかけてしまう。
しかし翌日培養皿を見てみると、クシャミをぶっかけた皿のみ細菌の増殖が止まっていた。
人間の唾液や鼻水に含まれる成分が細菌を殺す作用を持っていたのだった。
人間の体液や卵にも含まれるこの物質はリゾチームと名付けられたが、このリゾチームは一
部の菌への殺菌効果しかなく、人体に特に有害な病原菌に対する抗菌薬は、後年のペニシリン
の発見を待つことになる。
13: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:38:21 ID:6iT.net
リゾチーム聞いたことあるわ
15: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:41:00 ID:5rD.net
6捕 病原菌の培養の片づけ忘れて休暇取ったら1か所だけ菌が全滅してた(ペニシリンの発見)
====
イギリスの細菌学者フレミング教授は学者肌の人間で、実験室は割と雑然としていたらしい。
1928年のある日、彼は実験室に病原菌の培養皿を放置したまま2週間の休暇に出かけてしまう。
休暇から帰ってきて実験室を整理してみると、案の定皿の一面に病原菌が繁殖していた。
フレミングはその皿を廃棄しようとしたが、一部にカビの繁殖が見られ、その周辺だけ病原菌が
居なくなっていることに気付いた。
彼はこのカビに何か抗菌作用があるに違いないと考え、カビの成分を抽出し、「ペニシリン」と
名付けた。歴史上初の抗生物質がこうして誕生した。
この功績により1945年にフレミングはノーベル医学生理賞を受賞した。
====
イギリスの細菌学者フレミング教授は学者肌の人間で、実験室は割と雑然としていたらしい。
1928年のある日、彼は実験室に病原菌の培養皿を放置したまま2週間の休暇に出かけてしまう。
休暇から帰ってきて実験室を整理してみると、案の定皿の一面に病原菌が繁殖していた。
フレミングはその皿を廃棄しようとしたが、一部にカビの繁殖が見られ、その周辺だけ病原菌が
居なくなっていることに気付いた。
彼はこのカビに何か抗菌作用があるに違いないと考え、カビの成分を抽出し、「ペニシリン」と
名付けた。歴史上初の抗生物質がこうして誕生した。
この功績により1945年にフレミングはノーベル医学生理賞を受賞した。
18: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:42:47 ID:5eL.net
「南方先生!ペニシリンにございます!」
19: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:43:00 ID:5rD.net
7遊 若手研究員が研究材料を溶かして棒に付けて走り回って遊んでいた(ナイロンの開発)
====
世界初の合成繊維であるナイロンは、1935年、アメリカ・デュポン社のカロザース研究員に
よりはじめて合成された。
カロザースは能力は天才的だったが、どちらかというと研究者肌の人間で、社の利益なんか気にせず、
そのうえ紙メンタルなので、とても社会人に向いているような人間ではないのだが、デュポン社は
「まぁそんなやつがいても良いだろう。有能だし」くらいで寛大に見てくれていたらしい。
カロザースの研究チームは絹のような繊維を人口で作るというテーマでいくつか試作品を作ったが、
どれも脆く、とても絹の代わりにはなりそうにない。
チームとしてもこのテーマを諦めようとしていたとき、チームの部下であるヒル研究員が試作品を
まとめて溶かしてガラス棒の先端に付け、思い切り引っ張ると糸のように伸びることを発見。
そこで上司のカロザースが出張で居ない日に、どこまで伸びるか研究室中を走り回ってみると、
なんと伸びるだけでなく、材料としての強度も増しており、まるで繊維のようになっていた。
これは後日ナイロン(No run=ストッキングが伝線しない の意味から)と名付けられ、
服飾業界に革命を起こすことになる。
====
世界初の合成繊維であるナイロンは、1935年、アメリカ・デュポン社のカロザース研究員に
よりはじめて合成された。
カロザースは能力は天才的だったが、どちらかというと研究者肌の人間で、社の利益なんか気にせず、
そのうえ紙メンタルなので、とても社会人に向いているような人間ではないのだが、デュポン社は
「まぁそんなやつがいても良いだろう。有能だし」くらいで寛大に見てくれていたらしい。
カロザースの研究チームは絹のような繊維を人口で作るというテーマでいくつか試作品を作ったが、
どれも脆く、とても絹の代わりにはなりそうにない。
チームとしてもこのテーマを諦めようとしていたとき、チームの部下であるヒル研究員が試作品を
まとめて溶かしてガラス棒の先端に付け、思い切り引っ張ると糸のように伸びることを発見。
そこで上司のカロザースが出張で居ない日に、どこまで伸びるか研究室中を走り回ってみると、
なんと伸びるだけでなく、材料としての強度も増しており、まるで繊維のようになっていた。
これは後日ナイロン(No run=ストッキングが伝線しない の意味から)と名付けられ、
服飾業界に革命を起こすことになる。
58: 名無しさんがお送りします 2017/10/06(金)08:27:03 ID:QXN.net
>>19
No run て名前が最初候補に挙がったのは事実やけど
伝染しない、てのは明らかに誇張だったんで却下
いかにも科学的なな名前がつけられただけで直接は関係ないで
ニューヨークからロンドンまで伸ばせる→NY+LON(don)
からきてるなんて説も有名だけどデマらしい
No run て名前が最初候補に挙がったのは事実やけど
伝染しない、てのは明らかに誇張だったんで却下
いかにも科学的なな名前がつけられただけで直接は関係ないで
ニューヨークからロンドンまで伸ばせる→NY+LON(don)
からきてるなんて説も有名だけどデマらしい
41: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:15:47 ID:ft5.net
>>19
そういえば高校の時ナイロン作って遊んだンゴねぇ
そういえば高校の時ナイロン作って遊んだンゴねぇ
絶対排水溝に流すなよって先生から何度も言われたンゴ
11: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:34:55 ID:maI.net
11: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:34:55 ID:maI.net
7番かわいいな
17: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:42:08 ID:yjH.net
21: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:43:49 ID:evY.net
ホンマ交通事故みたいな感じで見つかるのすこ
22: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:48:30 ID:5rD.net
8二 マラリアの薬を作るつもりだったが何か綺麗な紫色の物質が出来た(人工染料の合成)
====
「キニーネの人工合成に成功した者には4000フラン」
そんな懸賞金が1850年のフランスには掲げられていた。
科学の発達していない1850年には、蚊を媒介とする感染症である「マラリア」は人類の脅威だったが、
その特効薬が当時はキニーネと言う物質のみで、これはキナの木から天然で採取するしかなかった。
そこでこのような懸賞金もかかっていたわけで、そこに数多くの人間が挑戦したのだった。
イギリスのウィリアム・パーキンもその一人であり、彼は学生の身でありながら、キニーネの合成への
挑戦を決意する(教授が居ない隙を狙ってやってたらしい)。
しかし、当時は化学の理論が未発達なうえ、18歳の若造のやることである。実験は完全に失敗し、
目的のキニーネは出来ず、真っ黒の謎の固体のみが残った。
彼は仕方なくそれを捨てようと容器を洗ってみるが、洗液が綺麗な紫色を発色していることに気付き、
そこに布きれを浸してみると、鮮やかな紫に染色された。
「これは商売になる」とパーキンは確信した。
当時は染料はすべて天然から作られていたため非常に高価で、特に紫色は入手困難であることを、
絵画好きの彼は知っていたのだ。
かくして初の人工染料「モーブ」が生まれた。
====
「キニーネの人工合成に成功した者には4000フラン」
そんな懸賞金が1850年のフランスには掲げられていた。
科学の発達していない1850年には、蚊を媒介とする感染症である「マラリア」は人類の脅威だったが、
その特効薬が当時はキニーネと言う物質のみで、これはキナの木から天然で採取するしかなかった。
そこでこのような懸賞金もかかっていたわけで、そこに数多くの人間が挑戦したのだった。
イギリスのウィリアム・パーキンもその一人であり、彼は学生の身でありながら、キニーネの合成への
挑戦を決意する(教授が居ない隙を狙ってやってたらしい)。
しかし、当時は化学の理論が未発達なうえ、18歳の若造のやることである。実験は完全に失敗し、
目的のキニーネは出来ず、真っ黒の謎の固体のみが残った。
彼は仕方なくそれを捨てようと容器を洗ってみるが、洗液が綺麗な紫色を発色していることに気付き、
そこに布きれを浸してみると、鮮やかな紫に染色された。
「これは商売になる」とパーキンは確信した。
当時は染料はすべて天然から作られていたため非常に高価で、特に紫色は入手困難であることを、
絵画好きの彼は知っていたのだ。
かくして初の人工染料「モーブ」が生まれた。
23: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:52:21 ID:5rD.net
9右 有機ガスのボンベを一晩放置してたら底に謎の白い固体があった(テフロンの開発)
====
アメリカ・デュポン社のロイ・ブランケット研究員は冷媒の研究のために合成したガスを
ボンベに詰め、一晩放置した翌日、そのガスを使うためにボンベの栓を開けた。
開けたのだが、何も出てこない。どこかから漏れたのかと思ったが、そもそも重さが昨晩と
変わってない。これはおかしいと思ったブランケット研究員がボンベを逆さに振ってみると、
謎の白い粉が落ちてきた。
「失敗した。作り直しだ」と思う反面、この紛体が気になったため、ボンベを切断して粉を採取。
分析したところ、ガスが重合したものであることがわかった。
この物質はズバ抜けた耐熱性や耐薬品性を持ち、水も油も弾くため過酷な条件に強く、軍用、
ひいては宇宙服の素材として活用されていくことになる。
====
アメリカ・デュポン社のロイ・ブランケット研究員は冷媒の研究のために合成したガスを
ボンベに詰め、一晩放置した翌日、そのガスを使うためにボンベの栓を開けた。
開けたのだが、何も出てこない。どこかから漏れたのかと思ったが、そもそも重さが昨晩と
変わってない。これはおかしいと思ったブランケット研究員がボンベを逆さに振ってみると、
謎の白い粉が落ちてきた。
「失敗した。作り直しだ」と思う反面、この紛体が気になったため、ボンベを切断して粉を採取。
分析したところ、ガスが重合したものであることがわかった。
この物質はズバ抜けた耐熱性や耐薬品性を持ち、水も油も弾くため過酷な条件に強く、軍用、
ひいては宇宙服の素材として活用されていくことになる。
24: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:53:31 ID:cPo.net
全体的に薬品の扱いが雑すぎる
25: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:55:38 ID:3vj.net
時の運だけじゃなく異変に気付く才覚も大事なんやね
26: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:58:56 ID:5rD.net
投 研究室の学生がある材料を間違って1000倍投入してしまった(電導性高分子の合成)
====
ポリアセチレンという物質は、おそらく構造からすれば電気を通すと思われていたが、
どうやっても黒い粉末しか合成できなかったため、研究が進まなかった。
1967年、東工大の助手であった白川博士のもとに、1人の留学生から「ポリアセチレンの
合成をしてみたい」と申し出があり、白川博士はすでに報告されていた方法を紙に書いて
渡し、実験を行なわせてみたところ、出来たものは予期された黒い粉末ではなく、アルミ
箔のような銀色のフィルムだった。
原因は、学生が単位のm(ミリ)を見落とし、必要な量の1000倍もの触媒を加えていたこと
で、これにより反応が一気に進み、フィルムの形状になったということらしい。
博士はこれに興味を持ち、安定的に銀色のフィルムを作る条件を整えていった。
数年後、別件で日本に訪れた海外研究者がこの物質に衝撃を受け、共同研究を申し出た。
この銀色のフィルムは事前の予想通り電気を通すプラスティックであり、特定の元素を
添加することでさらに電導性が上がることがわかった。
最終的に白川博士は2000年にこのテーマでノーベル化学賞を受賞した。
====
ポリアセチレンという物質は、おそらく構造からすれば電気を通すと思われていたが、
どうやっても黒い粉末しか合成できなかったため、研究が進まなかった。
1967年、東工大の助手であった白川博士のもとに、1人の留学生から「ポリアセチレンの
合成をしてみたい」と申し出があり、白川博士はすでに報告されていた方法を紙に書いて
渡し、実験を行なわせてみたところ、出来たものは予期された黒い粉末ではなく、アルミ
箔のような銀色のフィルムだった。
原因は、学生が単位のm(ミリ)を見落とし、必要な量の1000倍もの触媒を加えていたこと
で、これにより反応が一気に進み、フィルムの形状になったということらしい。
博士はこれに興味を持ち、安定的に銀色のフィルムを作る条件を整えていった。
数年後、別件で日本に訪れた海外研究者がこの物質に衝撃を受け、共同研究を申し出た。
この銀色のフィルムは事前の予想通り電気を通すプラスティックであり、特定の元素を
添加することでさらに電導性が上がることがわかった。
最終的に白川博士は2000年にこのテーマでノーベル化学賞を受賞した。
27: 名無しさんがお送りします 2017/10/03(火)23:59:34 ID:cPo.net
間違って1000倍とか
28: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:00:24 ID:IKJ.net
>>27
おんJにも150km/sで投げるスレ立ってたりするし単位って意外に見落としやすいもんやで
おんJにも150km/sで投げるスレ立ってたりするし単位って意外に見落としやすいもんやで
29: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:00:45 ID:k41.net
デーモンコア「失敗は成功の元だな」
30: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:01:25 ID:IKJ.net
>>29
「なぜ失敗したのか」を突き詰めるのが大事やな
大発見だけじゃなくて日頃の勉強や仕事でもそう
「なぜ失敗したのか」を突き詰めるのが大事やな
大発見だけじゃなくて日頃の勉強や仕事でもそう
33: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:03:07 ID:D2H.net
以上や
昔から伝記とかこういうよもやま話が好きで集めてみた
文章はいろんな本やサイトや記憶を参考に書いたで
いくつか出てるとおり変なことに興味を持って調べることが偉いんやね
昔から伝記とかこういうよもやま話が好きで集めてみた
文章はいろんな本やサイトや記憶を参考に書いたで
いくつか出てるとおり変なことに興味を持って調べることが偉いんやね
34: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:04:40 ID:GB2.net
イチオツ
面白かったで
面白かったで
35: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:06:15 ID:ft5.net
ベンゼン環の発見とかも面白いンゴ
36: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:06:39 ID:D2H.net
>>35
夢で見た、ってやつだっけ
ケクレの
夢で見た、ってやつだっけ
ケクレの
38: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:09:41 ID:ft5.net
>>36
それやで
薬学では有名ンゴねぇ
それやで
薬学では有名ンゴねぇ
ケクレは原子同士が連なっていく夢を見て鎖状構造を思いつき、ヘビ(ウロボロス)が自分の尻尾を噛んで輪状になっている夢を見てベンゼンの六員環構造を思いついたといわれている
https://ja.wikipedia.org/wiki/アウグスト・ケクレ
42: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:18:13 ID:Doj.net
この世で最初に発酵に気づいた人って誰なんだろう
43: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:20:10 ID:fcZ.net
>>42
腐敗の概念なら猿になる以前から大抵の生物は本能でわかるで
生物学的な発見ならやっぱりパスツールとちゃうか?
腐敗の概念なら猿になる以前から大抵の生物は本能でわかるで
生物学的な発見ならやっぱりパスツールとちゃうか?
44: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:21:54 ID:FO2.net
>>42
猿酒伝説もあるしなー
猿酒伝説もあるしなー
45: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:22:30 ID:NZq.net
>>42
ネアンデルタール人の頃にはすでにありそう
ネアンデルタール人の頃にはすでにありそう
46: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:22:58 ID:BsX.net
LSD入ってないやん
LSDを結晶化している際に非結晶性のごく微量のLSD溶液が指先につき、LSDが指先の皮膚を通して吸収されることによって、ホフマン自身によりLSDの効果が確認された。ホフマンは眩暈を感じ、実験を中断せざるを得ない状態に陥ってしまった。そして実験を中断して帰宅した後も軽い眩暈に襲われていた。帰宅するなり横になっていたが、極めて刺激的な幻想に彩られていた。日光が異常に眩しく感じ、意識がぼんやりとし、異常な造形と強烈な色彩が万華鏡のようにたわむれるといった幻想的な世界が目の前に展開していた。その状態は2時間ほど続いた。これがLSDの幻覚作用発見の瞬間であった
wikipedia:LSD
47: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)00:24:08 ID:fcZ.net
>>46
それ入れるなら風邪薬研究してたら出来た覚せい剤ことメタンフェタミンも入れて欲しい
それ入れるなら風邪薬研究してたら出来た覚せい剤ことメタンフェタミンも入れて欲しい
50: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)14:18:05 ID:qMN.net
グラフェンの合成法は?
51: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)14:19:24 ID:qMN.net
従来の学説「グラフェンは不安定すぎて作れないぞ」
学者「黒鉛は理論上グラフェンの積層体やろ?セロテープとかではがれんのか?」
学者「できてもうたやんけ・・・」
学者「黒鉛は理論上グラフェンの積層体やろ?セロテープとかではがれんのか?」
学者「できてもうたやんけ・・・」
52: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)15:37:23 ID:ZYx.net
マジックテープは芝生に転がってくっつく原理から発明
それは、1948年のスイスでの出来事です。愛犬を連れて山奥の狩猟に出かけていたジョルジュ・デ・メストラル氏は、自分の服や犬の毛に沢山の野生ゴボウの実がくっついているのに気づきました。不思議に思った彼は、その実を持ち帰り、さっそく顕微鏡で覗いてみました。すると、その実は無数の鉤でできていて、その鉤が衣服や犬の毛にしっかりと絡みついていたのです。これにヒントを得た彼はこの構造を応用して着脱が自由自在の魔法のファスナーを発明しようとしたのです。
53: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)15:42:33 ID:bFa.net
「先生!なんかよくわからないものができました!」
「Test it.」
(Taste it…?)「はい!わかりました!ペロッ!うーん、これは甘い!w」
「ファッ!?!?」
みたいなコントめいた甘味料の発見無かったっけ
「Test it.」
(Taste it…?)「はい!わかりました!ペロッ!うーん、これは甘い!w」
「ファッ!?!?」
みたいなコントめいた甘味料の発見無かったっけ
54: 名無しさんがお送りします 2017/10/04(水)15:47:05 ID:QvC.net
スクラロースやな
57: 名無しさんがお送りします 2017/10/05(木)20:26:40 ID:15E.net
町医者に研究室貸したらそいつがインスリン発見してちゃっかり一緒にノーベル賞受賞したやつ
1920年にトロント大学の卒業生で、ウェスタン・オンタリオ大学の時間講師をしていたバンティングから、糖尿病を防ぐホルモンの抽出する実験をしたいという申しいれを受けた。マクラウドは結果に対しては懐疑的であったが、1921年にマクラウドが休暇でスコットランドに帰っている8週間の間、研究室と実験用の10匹の犬の使用と、学生チャールズ・ベスト(英語版)を助手として使用することを認めた。この間にバンティングらは血糖を下げる有効物の抽出に成功した。休暇から戻ったマクラウドは彼らの成果を見て、研究室の総力をあげてとりかかることとし、生化学に詳しいジェームス・バートラム・コリップ(en)をチームに加えた。大量にインスリンを抽出する方法を開発し、翌年には糖尿病で瀕死の少年にイヌインスリンを投与し、命を救い、インスリンの発見から2年という異例の速さでマクラウドとバンティングはノーベル賞を受賞した。
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Comment
13.
名前:名無しさん。
投稿日:January 22, 2018 13:26 ID:OD.RNB5s0
研究室にはバカも混ぜておくべきだな
12.
名前:
投稿日:January 22, 2018 12:05 ID:vHI1LN.v0
この手のスレには珍しく個々の説明が付いている +114514点
11.
名前:
投稿日:January 22, 2018 10:59 ID:FGXgAjDs0
日本で初めて石鹸作ろうとしたけど固まらなくて、嫁がお祓いの為に塩撒いたら偶然にも固まったという話、まんがはじめて物語で見たわ
10.
名前:
投稿日:January 22, 2018 10:55 ID:DAkgzRTj0
分析する機材がない頃は味とか匂いも重要だった。
古い化学の本には「硫酸 上質な梅酒のような酸味」とか書いてある。
古い化学の本には「硫酸 上質な梅酒のような酸味」とか書いてある。
9.
名前:
投稿日:January 22, 2018 10:48 ID:t.XNi0PV0
ベタだけど
ダイナマイトの発見とか
ポストイットの商用化とかも
割と面白い
ダイナマイトの発見とか
ポストイットの商用化とかも
割と面白い
8.
名前:
投稿日:January 22, 2018 08:38 ID:x6AXhA270
あと何年かでAIが人間を追い越すとか言われてるけど
AIにはこういう発見のしかたはできなそうだよね
AIにはこういう発見のしかたはできなそうだよね
7.
名前:
投稿日:January 22, 2018 07:38 ID:DZGSp3t70
実に面白い
6.
名前:
投稿日:January 22, 2018 06:47 ID:rG.e8p9.0
ガラス原料をイタリアから輸入しつつベネチアングラスの模倣品を作っていたボヘミア、当然キレられて原料売って貰えなくなった 仕方なく薪の灰集めてガラス作ったら、なんと無色透明、世界初
元々ガラスは薄い緑色だが、薪の灰製のガラスは赤味を帯びていた為相殺された
緑色を見せぬよう薄く繊細なベネチアングラス&無色だから分厚く作りカット模様入れまくったボヘミアングラス どちらも人気で住み分け成功
元々ガラスは薄い緑色だが、薪の灰製のガラスは赤味を帯びていた為相殺された
緑色を見せぬよう薄く繊細なベネチアングラス&無色だから分厚く作りカット模様入れまくったボヘミアングラス どちらも人気で住み分け成功
5.
名前:
投稿日:January 22, 2018 04:09 ID:t.p.uxie0
事故で頭を打ち何十年も無反応だった男、新発売の咳止め飲んだら「母さん、今日は冷えるね…」家族は大喜び しかし薬の効き目が切れたら無反応に戻ってしまった 効いている間だけ意識が戻る仕組みはまだ研究中 早く解明されないかなぁ
4.
名前:
投稿日:January 22, 2018 03:47 ID:oXnnZBaw0
台所での実験を妻に禁止されているにもかかわらず留守中にコッソリやってて、テーブルクロスに試薬こぼして、「アカン帰って来た!」からの…
① 急いでクロス取り替え、こぼした方は試薬のバケツに隠す 後で見たらクロスの汚れが消えていた!→ドライクリーニング誕生
② クロスを暖炉に近付け強引に乾かす 次の瞬間クロス爆発消滅→綿火薬誕生
① 急いでクロス取り替え、こぼした方は試薬のバケツに隠す 後で見たらクロスの汚れが消えていた!→ドライクリーニング誕生
② クロスを暖炉に近付け強引に乾かす 次の瞬間クロス爆発消滅→綿火薬誕生
3.
名前:
投稿日:January 22, 2018 02:29 ID:AmzApCPL0
このスレおもしろかった
2.
名前:
投稿日:January 22, 2018 02:28 ID:P4VYAhXU0
スマホの液晶は最後の誘電体高分子の事やで
この発見が無かったらスマホも生まれてなかったんや
この発見が無かったらスマホも生まれてなかったんや
1.
名前:
投稿日:January 22, 2018 02:25 ID:109FRP.I0
はえー面白かったわ