no title
1:2017/05/25(木) 11:14:46.59 ID:B0oJPt770.net
10位

「おい、まだかよ?」
俺は、女房の背中に向かって言った。どうして女という奴は支度に時間が掛かるのだろう。
「もうすぐ済むわ。そんなに急ぐことないでしょ。…ほら翔ちゃん、バタバタしないの!」
確かに女房の言うとおりだが、せっかちは俺の性分だから仕方がない。
今年もあとわずか。世間は慌しさに包まれていた。
俺は背広のポケットからタバコを取り出し、火をつけた。
「いきなりでお義父さんとお義母さんビックリしないかしら?」
「なあに、孫の顔を見た途端ニコニコ顔になるさ」
俺は傍らで横になっている息子を眺めて言った。

「お待たせ。いいわよ。…あら?」
「ん、どうした?」
「あなた、ここ、ここ」女房が俺の首元を指差すので、触ってみた。
「あっ、忘れてた」
「あなたったら、せっかちな上にそそっかしいんだから。こっち向いて」
「あなた…愛してるわ」女房は俺の首周りを整えながら、独り言のように言った。
「何だよ、いきなり」
「いいじゃない、夫婦なんだから」
女房は下を向いたままだったが、照れているようだ。
「そうか…、俺も愛してるよ」こんなにはっきり言ったのは何年ぶりだろう。
少し気恥ずかしかったが、気分は悪くない。俺は、女房の手を握った。
「じゃ、行くか」「ええ」


俺は、足下の台を蹴った。

2:2017/05/25(木) 11:15:11.13 ID:B0oJPt770.net
9位

ベトナム戦争から家に帰る前夜、青年兵士は自宅に電話した。
「明日帰るんだけど、他に行くところがない友達を連れて帰りたいんだ。
家で一緒に住んでもいいかな?」
息子の帰還報告に狂喜した両親は、勿論!と泣きながら答えた。
「でも、一つだけ言っておきたいことがあるんだ。
彼は地雷を踏んでね、腕と足を失ってしまったんだよ。
でも、僕は彼を家に連れて帰りたいんだ。」
その台詞に、両親は押し黙ってしまった。
「数日ならいいけれど、障害者の世話は大変よ。
家にいる間に、そのお友達が住める所を一緒に探しましょう。
あなたにも私たちにも自分達の人生があるのだから、
そのお友達 の世話に一生縛られるなんて無理よ。」
やっとのことで母親がそれだけ言うと、息子は黙って電話を切った。

翌日、警察から電話があり、青年兵士の両親は
彼がビルの屋上から飛び降りて死んだことを知らされた。

死体と対面した両親は絶句し、泣き崩れた。

82:2017/05/25(木) 11:38:21.84 ID:DnqNR7bu0.net
>>2
これどうやって「飛び」降りたんやろな?

85:2017/05/25(木) 11:39:29.45 ID:N/hjNvk40.net
>>82
乙武馬鹿にすんなよ

95:2017/05/25(木) 11:41:27.11 ID:DnqNR7bu0.net
>>85
アンチ乙あれはZ武さんやから

89:2017/05/25(木) 11:40:50.45 ID:bWX6IQ2ud.net
>>82
そら気合いやろ

99:2017/05/25(木) 11:42:50.87 ID:DnqNR7bu0.net
>>89
だって両手足ないんやで?どうやって屋上までいってどうやってドアあけてん
これはミスリードやで息子は誰かに殺されたんや

106:2017/05/25(木) 11:44:36.25 ID:bWX6IQ2ud.net
>>99
アンチ乙
羽が生えてないとは書いてないから

102:2017/05/25(木) 11:43:45.12 ID:EPnlHzG2a.net
>>2
これなんなん?

110:2017/05/25(木) 11:45:47.31 ID:DR8LcbLV0.net
>>102
手足がない自分のことを友達みたいに話したんやろ

131:2017/05/25(木) 11:51:17.16 ID:mdIjy8tN0.net
>>110
友達ってことにして親の反応を探ったんか

133:2017/05/25(木) 11:51:32.36 ID:DR8LcbLV0.net
>>131
そういうことやで

おすすめ!